キースジャパンの職人さんは元ヨコマクの常務だった!
タンスメーカーの老舗、何年か前に倒産したあのヨコマクの。
今度は、アラカルトKシリーズのチェストを購入しようかと画策中。
いつものマルキタ家具に引き出しのサイズを確認しに行った。
チラシが入っていたので、決めてくるかあ、って気楽な気持ちで行ったけど、
今回接客していたおじさんに怒りが爆発。
引き出しのつくりや底板の厚さが気に入っていたけど、
現在のものより幅が10cm小さい。
更に、3口の引き出しは側板が厚い分、内幅が1cmほど狭くなるため、
B5サイズのものが入らない。
でも、あの滑らかな引き出しの魅力にはかてない。
ところが、おじさん、
「機能性を考えずに、絵をかざるようなつもりで決めないと、なかなか決まりませんよ。
これは、いろいろな木材を楽しく感じてもらうものですから。」
おいおい、こっちはつくりが丁寧なのが気に入っていて、正直デザインは派手すぎて、
好みじゃないんだぞー。
端材で作ってるから、合板じゃなくてもこのお値段でできている、
と納得して購入したのに!
製作している人に失礼でしょうが!
機能性には目をつぶれって!?
で、つい言ってしまいました。
作りが気に入ってるんですと。
おじさん
完全オーダーだと高くなるけど、
一段増やしたり減らしたり位なら、お安く出来ますよ、
工場があった時代はできなかったんですけど、
最近はご希望に合わせることができるようになりました。
そうでしょうとも、わたしがキースジャパンに直談判して
サイズ違いの制作をお願いしたんですから!
キースジャパンのおじさんは、要望に応えるよう家具屋さんに言ってあるのに、
と、こぼしていたんだぞー。
とまでは言わなかったけど、家具に機能性を求めるなとは何たる言葉。
作っている人は、使ってもらううことを考えていないわけないじゃないか!
おじさんは旭川出身で、倒産したヨコマクの職人さんのこともよく知っていた。
ヨコマクの常務がタンスの端材を持っていたので、
遊び心で作ったのが、このアラカルトKだと言っていた。
どうりであの引き出しの細工ができるわけだ。
角も45度にカットしてあって、正面からは側板が見えなくて、スッキリしている。
今度は一段目の3口を2口にしてもらおうと思ってる。
そうすれば、A4サイズも入るから。
わたしの見る目もたいしたもんだあ、と帰ってきた。
また、直談判するか、家具屋を通すか、どうしようかなあ。